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寒い風が吹き始めると、急に人肌恋しくなる。
その日も加山は家の手伝いもそこそこに山へ出かけていた。
晩秋の夕暮れ、囲炉裏に火を起こし、そのすぐ傍で再会の儀式。
昨日も会ったばかりなのに、性急に求めすぎて一郎を怯えさせてしまうほど、飢えていた。
「あっ、あ」
一郎が小さく蕩けた声を上げる。
その声音に含まれた怯えた響きすらも加山を煽りたてた。
囲炉裏の火に照らされた左頬が火照って熱を孕んでいる。
襟を寛げていくと、わずかに日に焼けた腕や足よりも更にきめの細かい白磁のような肌が現われた。
加山がとりつかれた様にあちらこちらを吸い上げていくと、肌に薄紅色の花が散る。
一郎はきゅっと瞳を閉じていた。
「ちょっと、ごめんな」
急に加山が一郎の体をひっくり返し、双丘を左右に開き窪みに舌を這わす。
「ひゃあ」
虚をつかれた一郎はいやいやと首を振る。
構わずに吸い付き、舌を押し込んでいくと、悲鳴を上げながら一郎の体が崩れ落ちた。
くたんと脱力した体を仰向けに転がしてやると、濡れそぼって激しく上下する胸。
「すぐにいっちゃったな」
顎についた飛沫まで丁寧に舐め取っていると、一郎の体がくねりだす。
加山に素直に素直に躾けられた体。
我慢なんて出来ない。
「なぁ」
短い言葉で、可愛らしいおねだり。
でも、白い蜜の下から現われた蛇苺のように小さな実を愛するのに忙しくて、「もうちょっと待って」と答えると、一郎は頬をふくらませ両手で胸を覆い隠してしまう。
「加山ぁ…ちょうだい」
潤んだ瞳で、二度目のおねだり。
これ以上焦らすのはかわいそうに思い、土間に置いてある菜種の壷に手を伸ばし、油を自身に塗りつける。
一郎の脚を高く持ち上げ、痛い思いをさせないようできる限りゆっくりと押し入る。
ぬぷりと呑み込まれる快感にさらわれそうになり瞳を閉じた。
一郎のなかはとろとろで熱い。
「愛している」
そう囁くと、一郎はぎゅっと閉じていた瞳をうっすら開き、あいまいな笑みを浮かべた。
言葉の意味を知らないのかもしれない。
「愛している」
でも、熱っぽく囁くたびに、一郎の濡れた瞳は揺れ、加山を受け入れている箇所はきゅうと締まる。
ゆっくりと抜き差しを繰り返しながら、思いを込めた言葉を降らせているとー
「あい、してる」
熱に浮かされた口調で一郎の紅い唇が零す。
ただ、嬉しくて力の限り一郎を抱き締め、無茶苦茶に突いた。
そんなことをすれば、一郎の体は瞬時に絶頂にまで引き上げられ、涙声で終わりを告げる。
「でる、でるっ」
加山の背中を掻き毟りながら、二人の体の間にとろとろと蜜を吐く。
一郎の締め付けに耐え切れず、加山も一郎の腹に精を放つ。
眩暈のような甘い余韻に襲われながら恋人を見遣ると、一郎の額には汗が粒が光り、表情は虚ろながらも満足感からか妙に艶めいていた。